カネコアヤノ

今日という日は2月が終わるに相応しい気候だった。
風はそれなりに吹いていたが、なにかしら肌にはりつく春の予感が憂鬱にさせた。
暖かいコートもマフラーも必要なくなっていくのは寂しい。家の近くの坂の上から富士山が見えなくなっていた。春霞とやら。私がもぞもぞうだうだしている間にも季節が巡っていく。
髪の毛を少し切り、編んだ。睫毛を久しぶりに上げて、クローゼットの中で1番気に入ってるワンピースを着た。
そんな今日はカネコアヤノのライブ。1年ぶりのZepp Hanedaへ。

 

f:id:favoriteplace:20230228235719j:image


開場してから到着したらもう自分の整番以降が呼ばれていて少し焦り気味に入った。
前にいた男女がいい雰囲気になっている人たちだった。男の人は小山田壮平を待ち受けにしていて、更に下津光史のインスタライブを女の人に見せていたので一人で勝手にドギマギしていた。

 

 

「わたしたちへ」から始まった。一曲一曲感想をあげ始めると無限に書けてしまうor何も書けないになるので抜粋しつつ。
心臓に響いてくる音で自分がちゃんと生きていることを実感した。それが妙に嬉しく、悲しく、どうしようもないくらい胸が騒いだ。歪んだ音は色んな気持ちをもたらしてくれる。
死に絶えていた感覚が手中で蘇っていくのは嬉しい。身体に全て委ねて好きに踊った。
個人的に「やさしいギター」はライブの方が好きだと思った。

「愛のままを」全てが、本当に全てが素晴らしく、脳に焼き付く感覚を覚えて涙が出た。一曲の中で様々な気持ちを味わった。個人的に今回のライブのハイライトです。本当に素晴らしく良かった。
「もしも」音源も無論好きなのだが、ライブで聴くとまた違った印象を受けた。
”派手なドレス ダイヤと穴開きGパン”「明け方」のこの部分の語感の良さ好きだ。
「グレープフルーツ」の”恥ずかしいそれはかっこいい”の歌詞本当に大好きだ。この曲は個人的に思い入れがあるので聴いていて胸がギュッとなった。
「タオルケットは穏やかな」自分でもよくわからない気持ちになって泣いた。楽しいけど、苦しくて泣いた。
アンコール無し、MC無し。美しいライブだった。

 


おそらく恋人はこれを読んでいないと思うので書きますが、彼は今までの人生を少しでも肯定してもらう気持ちでライブに行っているとのこと。
私もそういう気持ちでよくライブに行く。今日は自分の中でまさしくそのための夜だった。
こういう気持ちになった時、同じような考えを持った人のことが頭に浮かぶものだね。
優しい人になりたい。大事にしたい人をちゃんと大事にできる人でありたい。

ちなみにこれを書いている今、バチバチに酔っているので書いたこと明日の自分は覚えていないと思います!先ほどお湯を自分の手にかけてしまったけど、一人でウケてたので割とダメだと思います!


いや〜良い夜だった。今日という日があって良かった。生きていればこんな気持ちを味わえるんだから、もうちょっと這いつくばって生きましょうかね。