2023.7.10〜7.12 飯田

生きていると始められるのです。旅です。

7月10日
18時までの仕事を終えそのまま特急あずさに乗り込んだ。新宿駅深川めしとビールを買った。
空が明るんでくる時間から旅が始まることが多いが、今回は日が暮れていく中の始まり。予定より少し遅れて上諏訪に21時半前に到着した。

 

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明日からの長距離切符を買い、ホテルへ。風が心地よく涼しかった。
あと、駅の階段を踏み外して足を思いっっきり捻った。両足を。
チェックインしてその日着ていた服を洗濯し、大浴場へ。大浴場ってテンション上がるよね。あると嬉しいよね。
お風呂から出て、その日は日付が変わる前に眠った。

7月11日
朝4時頃目が覚めた。もう一度寝よう寝ようと試みたけど眠れず、諦めてベッドから這い出た。カーテンを開けると諏訪湖が見える。移住したい、移住したい。明るんでいく空の色を眺めながら、じっくり空を眺めるのが久しぶりだと気付いた。

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朝ごはんをささっと済ませ、7時にはチェックアウト。8時過ぎの電車に乗る予定なので、それまで諏訪湖を散歩した。
諏訪湖は今年3月の恋人との旅行で訪れた場所だった。2度目の諏訪湖。風景より恋人のことを見ていたがために今回は存分に景色を味わった。ああ、移住したい。
8時8分発の辰野行きの電車に乗り込む。学生に紛れてボックスシートに座る。学生に紛れて電車に乗るとやはり後ろめたい気持ちがふつふつと出てくる。なぜだろうか。
気付けば電車からほとんど人が消え、辰野に到着していた。8時34分着で56分発の電車に乗る予定。そこまで時間はないが、少しだけ街を歩いた。がらんとした街のようだが、商店街の街頭だったり建物がかつてのにぎわいを感じさせるものであった。しまったと思った。身構えずにふらっと立ち寄ったので少しぐらっときてしまった。電車の時間も迫っていたため、また来ようと思い駅へと戻ることにした。

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辰野を出て、電車は田んぼの間を縫って走っていった。
田んぼの美しい青を眺めていると泣きそうになる。

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なんて窓の外を夢中で眺めていると、気付けば目的の駒ヶ根に到着。
駒ヶ根駅の駅前の雰囲気、商店街の感じ、その奥にドンとかまえる山々、とても好きだ。思うがままに街を練り歩いた。

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旅先おなじみ、その地域のスーパーに行って軽食を購入した。牛乳パンとヨーグルトを買った。この後のロングランに備える。
駒ヶ根11時9分発の電車に乗り込む。ここからロングランが始まる。
終点豊橋には16時16分着。約5時間車窓を眺めていた。景色が変わっていく様をじっと眺める。田んぼも大きな流れの川も、そこにある生活も美しい。

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気付けば豊橋に到着していた。むわっとした空気の中、駅から少し離れた鰻屋さんへと歩く。
妙な時間に訪れてしまったため、今からエアコンつけるからね〜と。うちわを貸してもらってひつまぶしの到着を待つ。お店には私以外お客さんはおらず。店員さんと色々話をして、ひつまぶしをいただく。美味しかった。

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そそくさと豊橋を後にして、東海道本線へ。乗り換えを間違えて危うく岐阜に送られそうになった。ここ最近でいちばん焦った。
浜松行きの電車に乗り込み、鷲津で降車。夕方のラッシュ時といえど、そこまで混雑しておらず。
18時過ぎにはホテルにチェックイン。晩酌セットの調達ついでに浜名湖へ。
ちょうど日暮れ時で、太陽が遠くの山に沈んでいくところだった。静かな水の音と時折聞こえる学生の話し声。夕焼けをぼんやり眺めて歩いた。
太陽が沈んでいくのを眺めるなんていつぶりだろう。空の色や雲の形を眺めることさえしていない。毎日の生活に不足している行為はこれだと思う。
早く都会から逃げないと。長く身を置くことはきっとできない。はっきりと思った。太陽が沈んでいくのを眺められる場所に住みたい。
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浜名湖散歩を終え、スーパーで晩酌セットとアイスを買ってホテルへ戻った。
ホテルの冷蔵庫、まさかの冷凍機能なくてドロドロになったパピコを飲みました。

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7月12日
上手く眠れなくて、早朝に目が覚めてそのまま朝。
朝ご飯をささっと済ませて駅へ。学生に紛れて駅まで小走りした。懐かしいこの感じ。
浜松で乗り換え。ロングシートの朝。浜松から1時間ほど揺られ、島田に到着。
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島田駅、一言で言えば茶!!!炎天下の中ふらふらになりながら目的地へ。それにしても災害級の暑さ。こんな気温の中歩いちゃダメです。
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目的の蓬莱橋に到着。朝の暑い時間だからか誰もいなかった。チケットを買って、橋を渡ることに。蓬莱橋は世界で一番長い木造橋。長さ897.4メートル。

 

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じりじりと肌が焼ける感覚を味わいながら歩く、歩く、歩く。ところどころ木が朽ちかけていて、歩くとミシッと鳴る。それがまあヒヤッとするわけで。風も少し強く手に汗握りながらなんとか渡り終える。展望台で写真を撮って少し休んでから引き返す。

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この炎天下の中、橋の板を付け替える工事のようなことをしていて、大変な仕事だ…とありがたみを感じた。
なんとか渡り終えて橋の近くにあるお土産屋さんでソフトクリームを買って食べた。食べ終わって少し涼んでいるとお店の人が話しかけてきた。その人と20分ぐらい色々話し込んで、またどこかでと言葉を交わして別れた。こんな素敵な別れの言葉があるなんて知らなかった。島田、好きだ。また来たい。

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11時くらいに島田を後にして、11時20分頃焼津着。またもやジリジリ焼けつく日の中を歩いて目的地へ。定食屋さんに入って海鮮丼を食べた。お味噌汁にしらすが入っていてお魚も美味しくて大満足。

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お腹いっぱいになり、寄り道をしながら帰ろうかと思ったけど、あまりの暑さに断念。そのまま電車に揺られ沼津まで。

そこから熱海へ。熱海からはグリーン車に乗って川崎へ。事前にグリーン券を買う余裕が無くて車内で買うためにお金を出してずっと待機していた。が、誰も来ず…。蒲田に16時前に到着して、改札で先のことを申し出て旅完!旅の終わりをごだごだして迎えて、なんとも言えない気持ちだけが残った。

 

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それはそうとして旅から帰ってきて電車に乗れなくなってしまい仕事に行けなくなりました。
またもや精神科のお世話になり、8月いっぱい休職することに。もう少しまともになりたいけど、どこで間違えたのか。そもそも間違いしかないのかも。
穏やかさとか幸せとか贅沢なことは言わないから苦しいことが少しでも減ってほしい。あと早く田舎に住みたい。緩やかな時間の流れに身を置きたい。
みんなも身体大事に。水分補給、塩分補給大事。