2024.2.23〜2.25 福島・栃木

2.23

アラームの3分前に目覚める。ことことと準備をして4時45分に家を出た。
始発に乗り、五反田まで出る。そこから山手線に乗り、上野で乗り換えて宇都宮線へ。
クセになってんだ、グリーン車乗るの。
朝ごはんを食べながら、明るんでいく空をぼんやりと眺めた。栃木の途中から、辺りが真っ白になって思いの外早い降雪に驚いた。気付くと宇都宮に7時29分着。
そのまま38分発の黒磯行きに乗り換え。8時31分に黒磯着。次の乗り換えまで少し時間があるので、改札を出て街を歩いた。

 

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下調べをしていなかったので、唐突に素敵建築に出会えて思わずガッツポーズをした。
9時8分発の新白河行きに乗るために少し早めに駅に戻り、凍えながら電車を待った。おかげでボックスシートが確保できた。
薄く雪が積もった景色をぼんやり眺めていると、今を生きているなと実感する。あっという間に新白河に到着。駅のホームで凍えながら電車を待った。9時52分発の電車に乗りこみ(ここでもボックスシート確保)郡山へ。10時31分着。
郡山は昨年の5月にも訪れたので2度目だ。改札を出てビールとおつまみを探して購入。そのまま改札に入り、11時15分発の磐越西線会津若松行きへ乗り込む。

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早めに座っておにぎりを頬張っていたら、ゾロゾロと人が乗ってきて三連休ということを思い出した。それなりに混みあった車内だったが、ボックスシートに座れていたので買ったビールを飲んだ。
高校生の時、汽車の中でビール片手にふらふらしている大人を見て「ああはならないぞ」と思ったのに…気付けば堂々と電車の中でビールを飲むタイプの大人になってしまった。
弁明しておくが、普段からよく飲むタイプではない。旅先で寂しさを誤魔化したり、ふわふわして楽しくしたり、悲しみを飲み込むためにお酒を飲むのだ。
ビールを飲みながらだんだん白くなっていく景色を眺めていた。買ったビール700円もするんです。高いけど美味しかった。満足。
11時58分。目的地の猪苗代駅に到着。改札を出るとしんしんと雪が降っていた。駅のベンチでバスを待った。12時28分、バスに乗り込み長浜まで。猪苗代湖畔。

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13時の遊覧船に乗るためにチケットを購入。

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遊覧船からは靄で磐梯山も見えず、やはりという景色だった。でも良い時間。船内で子供がはしゃいでいた。
30分ほどで船着き場に戻り、そこから天鏡閣へ向かった。

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ご覧の通りの道で、雪に足を取られつつなんとか坂を上った。1人でやべー!!うわー!!とぶつぶつ言っていたら、後ろから人が来ていて少し恥ずかしかった。同じこと前も長岡でやったな。

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雪にもたつきながらなんとか到着。雪大変だけど、美しい。景色が白いと一段と美しく見える。天鏡閣が何かは調べてください。

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じっくり見て元来た道を戻る。

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少し光が出てきて、来た時よりも山々がよく見えた。やっぱり雪って綺麗だ。幻想さが増す。大変だけど。

今からは駅に向かって歩くぞ!と意気込んでバスで来た道を戻っていく。歩道は雪まみれで、残っている足跡の上を必死に歩く。
自転車の跡も残っていて、この雪でチャリを?!?と目を疑った。

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鼻歌を歌いながら歩いていると、1台の車が止まった。
窓が開いて、女性の方が「どこまで行くの?」と聞いてきた。「駅までです!!」と答えたら、「遠いよ!おくるから乗って行きな!」と。
駅まで1時間半くらい歩こうと思っていたので、まさかの出来事に1回断るも結局乗せてもらうことに。

どうやらその人が目的地に車を走らせている時に歩いているのを見かけて、帰りにまだ歩いているから止まって話しかけたとのこと。よく駅まで歩く人を送っていくのよと話していた。
ご飯の心配までしてくれて、食べてないと話したらカバンの中を探し始めた。本当に優しい人。同じくらいの歳の娘がいるという話を聞いたり、会津若松のラーメン屋さんの話をした。別れ際に「旅楽しんでね」と言葉をもらった。
この人の幸せを願わずにはいられない。どうか穏やかに健やかにいられますように…
駅に着いたら、10分後にちょうど電車が来る予定だった。予定より1時間以上早い14時52分の電車に乗り込み会津若松へ。
15時20分着。歩いて喜多方ラーメンのお店へ。オススメしてもらったお店があったけど、14時までの営業だった。また会津若松に行く理由ができた。そういうことだと思う。

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とろっとしたチャーシュー、しっかり味のついた味玉、醤油ベースのスープ。最高に美味しかった。
鼻歌を歌いながらホテルへ。近くの入浴施設のチケットをもらったので、歩いて施設へ。いろんなお風呂があって楽しかった。
夕方の変な時間にラーメンを食べたので、夕飯代わりに近くのスーパーでおかずをちょこっと買ってお酒を飲みながら楽しんだ。
あと酪王カフェオレのアイスが売ってあって、めちゃくちゃ美味しかった。日本酒をがばがば飲んだせいで途中寝落ちしていた。そのせいでなかなか眠れず、、なんとか眠るも1時間おきに目が覚める夜だった。

 

2.24

6時半のアラームより早く目が覚める朝。身支度をして朝ごはんを食べて8時過ぎにチェックアウト。

駅で切符を買ってから、歩く、歩く、歩く。鶴ヶ城へと向かった。
途中、その後に寄る七日町近くを通ったが、あまりに街並みが素敵でまたもや1人でブツブツ言いながら歩いてしまった。本当に素敵なんだ。

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高校生くらいのおそらくカップルであろう男女が、一緒に学校へ向かっていてなんとも言えない気持ちになった。旅先で学生を見ると後ろめたい気持ちが芽生えるのは何故だろうか。
鶴ヶ城に着いて、色々と見て回った。
中でも印象に残ったのは、城に入ったらワタリドリが流れていたことだ。本当に何故。

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城をあとにして、七日町通りへ向かう。今回会津方面へ旅をすることにした理由は七日町の近代建築が見たいからだ。

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ご覧よ、素敵でしょ。ワクワクが止まらなかった。なんて楽しい街歩き。これらを見ながら楽しくなれる人は私と一緒に旅に行きましょう。

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お抹茶とわらび餅。美味しかった。ここは近代建築を利用したお店で、それも込みで嬉し美味しい。

会津若松駅へ戻る。途中赤べこのガチャガチャがあって、思わず回した。獣神赤べこってやつでした。欲しいのは出なかったけど満足。

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会津鉄道へ。11時28分発の電車に乗り込む。駅のコンビニで買ったレモンサワー片手に車窓を眺めていた。段々と白くなっていく景色。窓から伝わってくる冷気。
出発した時は混雑していた電車も会津田島でほとんど人が降りていき、終点の会津高原尾瀬口まで乗っているのは私含め2人くらいしかいなかった。急に車内ががらんとするとやっぱりさびしいけど、そのさびしさが私は好きだ。
13時2分会津高原尾瀬口駅に到着。途中下車のために目的地までの切符を買っていなかったので、駅の窓口で川治湯元までの切符を購入。
駅員さんに何時の電車に乗るか聞かれたので、16時発の電車に乗る予定だと伝える。どうやら、私の乗る区間なら乗車券だけで特急リバティに乗れるらしい。下調べが全然できていないと少し反省した。てなわけで、16時まで電車を待つ予定だったものが、15時17分のリバティに乗れることに。駅員さんとても親切、ありがたい。
それまでは駅併設の施設でご飯を食べることに。ソースカツ丼とビールを頼んで食べた。

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地元の人が店員さんと仲良さげに話しているのを見て和んだ。良い雰囲気だなぁ。早く田舎に移住したい。
ご飯を食べ終わり、駅周辺を散歩した。少しほろ酔いの状態だったので、気分良く、「こころもからだも健やかでありたい在りたいただそれだけ」とデカめの声で歌いながら歩いていた。

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早めに駅に戻って、暖房で暖まりながらやってくる人たちの話を聞いていた。

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15時17分発のリバティに乗り込み、川治湯元まで揺られる。
46分に到着。駅で切符に無効印を押してもらい、宿へと向かう。途中、商店で晩ご飯と晩酌セットを購入。福島を出て、栃木まで戻ってきたことが少し悲しい。

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宿にチェックイン。そのまま大浴場へと。脱衣場の窓がすりガラスになっておらず外から丸見えすぎて1人で笑った。のんびりとお湯に浸かる。疲れがとれる感覚。
売店でアイスを買って部屋に戻って1人晩酌をした。
日付が変わる前に電気を消したけど、上手く眠れず2時半に目が覚めてそこから寝ずに朝。

2.25

6時頃にまた大浴場へ行き、のんびりお風呂タイム。湯治に憧れるなぁとぼんやり考えていた。社会人には予定的に厳しい気もするが、いつかやってみたい。
朝ごはんをササッと済ませて、8時頃チェックアウト。駅まで20分ほどかけてゆっくり歩いた。駅に着いたら、泊まっていた宿の送迎バスが来た。またもや下調べ不足。ま、まぁ歩きたかったから良しとしよう。
旅が終わるという淋しい気持ちと次はどこに行こうかという気持ち半々。

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8時50分発の電車に乗り込む。9時5分に鬼怒川公園駅に到着。ここから歩いて鬼怒川温泉駅まで。
ずっと見たかった鬼怒川温泉の廃墟を見に来た。

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滝見橋という橋から見るとずらっと廃墟が見える。栄枯盛衰。かつてこれらも全て営業していたと思うと現状はやっぱり寂しい。
いつかの栄えていた頃を思ってゆっくりと歩いた。

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ここを抜けると営業中の宿がほとんどになってきて、ちらちら散歩をしている人を見かけた。
The温泉地だなあ。今度は鬼怒川温泉にも泊まってみたい。やりたいことが増えることは幸せな事だ。

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駅に着くとSL大樹が!ラッキー!
もちろん私は乗らないので、下今市行きの電車をホームで待った。いつかSLにも乗ってみたい。あと観光列車も。またやりたいことが増えた。興味ある人一緒に行きましょう。
下今市から今市まで歩いて、宇都宮、大崎、五反田。あっという間に家に着いてしまった。

ひとり旅やっぱり好きだ。ひとりなのは寂しいけど、ひとりだから感じられることがあると思う。寂しさも大事。
ならないと思ったやばい大人になっている気がするけど、いっそのことふざけた大人になろう。

次、どこに行こうか。行きたい場所がたくさんある。